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『すき。だからすき』 『東京BABYLON』 『X』 『ガンダム00』 等のよろず二次創作倉庫です。

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Happy Halloween!

Trick or Treat  昴流くん、危うし? ハロウィン期間フリー配布






「う、うわあぁ」
完全に熟睡していた僕は、突然伸し掛かられて大きな声を上げてしまった。
「あっ… 星史郎さんっ?! …な、なんです、か?」
星史郎さんは僕よりずっと背も高く、全体重を掛けられたら当然重い。
「Trick or Treat」
「えっ…」
「昴流君、Trick or Treat」
「どいて下さ、い… 本当に、重い……」
「何も下さらないんですか?」
ベッドサイドランプに浮かび上がる星史郎さんは、黒マントを纏って微笑んでいる。
「…な、に?」
「今夜はハロウィンです」
「は…」
「万聖節前夜。解り易く言うと西洋の百鬼夜行」
「百鬼って……」
僕は息を詰まらせ、星史郎さんの背中を叩いてやっと開放された。
「すいません、そんなに苦しかった?」
「全く… もう、どこから入ったんですか?」
「北都ちゃんが鍵を開けて下さいました」
「! …北都ちゃん?」
「昴流君はきっとお菓子なんか用意していないから、今夜はチャンスだと仰って。
 ほら、衣装もわざわざ縫って下さったんですよ」
星史郎さんは得意気にドラキュラ風のマントを広げ、また僕の上に馬乗りになると
首筋に噛みつくようなキスをした。
「やっ、やめ…」











 -翌日の朝



「すーばーるぅ、起きなさい! 今日は学校に行くんでしょう? 早くご飯食べないと遅刻するわよ」
「………北都ちゃん?」
「どうしたの?」
「どっ、どうしたもこうしたもないよ。 昨夜は北都ちゃんのせいで大変だっ…」
言い募る僕を無視して、北都ちゃんは如何にも不満そうに腕組みをしている。
「星ちゃんも見掛けに寄らず意気地がないわよねー 人がせっかく衣装まで作ってあげたって言うのに!
 昴流をモノにするチャンスを逃しちゃってぇ」
「…え? 星史郎さん-」 -来たよ。と言う言葉は辛うじて飲み込んだ。
「鍵だって開けてあげようと思って、私、起きて待ってたんだからぁ!
 もう、今度会ったらとっちめてやるわっ!!」

じゃあ、昨夜僕のところに来たのは?
あれは夢?

「…あら? 昴流、首のところが赤くなってる。 虫にでも刺された?」

-え…

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