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『すき。だからすき』 『東京BABYLON』 『X』 『ガンダム00』 等のよろず二次創作倉庫です。

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音取 -壱-

音取 -壱-  ねとり -1-
意味なし、ボツネタ救済?






手と膝をついて、星史郎を迎え入れていた昴流の躰から力が抜けた。
上肢が崩折れて腰だけを高く突き上げた姿は、まるで子猫が背を反らして
伸びでもしているように見える。

「可愛いですよ」
星史郎がその背を撫でてやると、昴流はゆっくり目を開けて何か言おうとした。
「なんですか?」
「も… う、」
「まだ我慢できるでしょう」
優しく言うと、星史郎は昴流の胸に手を廻し、繋がったままのその躰を
引き起こした。

穿つ深さに悲痛な声が洩れる。
しかしそれには構わず、座した膝へ後ろ抱きのまま導いた。
昴流の躰が苦しそうに仰け反って、星史郎の肩に頭が乗る。
「っ……  」
「今夜は、後ろだけでいかせてあげますよ」
耳元で甘く囁き、星史郎は薄く笑った。


今夜、星史郎は既に二回も欲を解放していた。
だがそれは自分だけで、昴流にはまだ一度も許してはいない。
始めに彼の根元を細紐で括っておいたのだ。
だからずっと、昴流は辛い屹立を強いられている。

「…苦し、ぃ」
「良い声ですね」
左手で躰を支えてやりながら、もう一方の手を下へやる。
「や、ぁっ…  せいしろ、さ…」
緩やかに撫で上げ、耳を舐める。
「どうして欲しいの?」
「解い…てっ 」
頬に直接掛かる昴流の息が熱い。

「仕方ないですね」 そう言って星史郎が結び目を探ると
それすらも刺激になるようで、昴流は苦しそうに息を継いだ。


右手で紐の端を引いて解くと同時に、抱き止めていた左手の指を
昴流の唇に割り込ませる。
イヤイヤをするように首を振って逃れようとするのを、口の中の二本の指と
顎下に廻した親指とで、掴むようにして抑え込む。
「ちゃんと指も舐めて下さいね」

弱々しいながらも言い付けどおりに吸い付いてくる
昴流の舌の感触に満足して、星史郎は目の前の首筋に口付けた。
「昴流君の肌は綺麗ですね」 そう言いながら、
肩先をきつく吸って印を付けると、昴流の中がきゅっと締まる。
「んんっ… 」
「好きに動いて良いですよ」

浅い息が昴流の苦しさを顕にしているようで、星史郎を一層煽った。
「さあ、自分でいきなさい」
「ん…… ふっ、 」
星史郎の指を昴流の唾液が伝って落ちる。
それを厭ったのか、昴流が顔を背けようとした。
「だめですよ、お口もちゃんと働いて下さらなくては」


ぎこちなく揺れる昴流の動きが、星史郎には酷くもどかしく感じられ
軽く突き上げてやる。
すると昴流は、その波をやり過ごすように息を吐いた。
「どうしたの、もう我慢出来ないのでしょう?
 ちゃんと腰を使わないと、いつまでも苦しいままですよ」
そう言われてもどうにもならず、意味もなく宙を掴もうとする昴流の手が
彼の限界を示しているように見えた。

「今、好くしてあげますからね」 くすりと笑って口から指を抜くと
昴流の火照った顔が、病気の子供のように頼りなく星史郎に向けられた。
「…せいしろ…さ、ん 」
掠れた声も可愛くて、頬にひとつ口付ける。


後には、共に上り詰める苦痛に満ちた快感だけが、待っている筈。

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